御神馬 清嵐号 (せいらんごう)
鹿児島神宮の御神馬
鹿児島神宮には、神さまにお仕えする馬として「御神馬(ごしんめ)」清嵐号がいます。
古くから馬は、神さまの乗り物、また人々の願いを神さまへ届ける尊い存在として大切にされてきました。鹿児島神宮を訪れる方にとって、清嵐号は境内の厳かな空気の中で出会える、親しみ深くも特別な存在です。
鹿児島神宮は、初午祭・鈴かけ馬踊りでも知られる神社です。馬の背に飾りをつけ、首に鈴をかけた「鈴かけ馬」が、踊り連とともに太鼓や三味線に合わせて進む姿は、全国的にも珍しい伝統行事として多くの方に親しまれています。
こうした馬との深い縁をもつ鹿児島神宮において、清嵐号は日々、参拝者を迎える大切な存在となっています。
清嵐号の名前に込められた思い
清嵐号は、平成30年(2018年)3月10日に鹿児島神宮へ奉納されました。
かつて鹿児島神宮では、平成6年まで「嵐」という御神馬が飼われていました。
清嵐号の名は、その「嵐」にちなみ、鹿児島神宮の清らかで爽やかな趣に合わせて名付けられたものです。
「清嵐」という名には、澄みわたる風、清らかな空気、そして神宮の森を渡る爽やかな気配が感じられます。
境内の木々に囲まれた静かな空間に立つ姿は、名前の印象そのままに、鹿児島神宮の風景に自然と溶け込んでいます。
参拝者を迎える、神宮の人気者
清嵐号は、鹿児島神宮を訪れる多くの方に親しまれています。
初めて御神馬を見る方にとっては、神社の境内に本物の馬がいること自体が印象的で、子どもから大人まで足を止めて見守る姿が見られます。
神さまにお仕えする御神馬であると同時に、清嵐号は鹿児島神宮の魅力をやさしく伝えてくれる存在でもあります。写真で見るだけでは伝わりきらない、息づかいや表情、耳の動き、立ち姿の美しさは、実際に参拝してこそ感じられるものです。
ただし、清嵐号は生きものです。その日の体調や気分、天候などにより、姿が見えにくい場合や、ゆっくり休んでいる場合もあります。ご覧になる際は、無理に近づいたり、大きな声を出したりせず、あたたかく見守ってください。
ご覧になる際のお願い
清嵐号が安心して過ごせるよう、参拝者の皆さまには次の点にご協力をお願いいたします。
- 馬舎や柵の中へ手を入れないでください。
- 大きな声や急な動きで驚かせないようお願いいたします。
- 食べ物を与えないでください。
- フラッシュ撮影はお控えください。
- 小さなお子さまをお連れの場合は、必ず保護者の方が近くで見守ってください。
- 係員・神社職員の案内がある場合は、その指示に従ってください。
馬はとても繊細な生きものです。人の気配や音、動きに敏感に反応することがあります。
清嵐号が健やかに過ごし、これからも多くの方に親しまれる存在であり続けるため、皆さまのご理解とご協力をお願いいたします。
鹿児島神宮と馬の文化
鹿児島神宮と馬のつながりを語るうえで欠かせないのが、初午祭です。
鹿児島神宮の初午祭は、五穀豊穣、家内安全、畜産奨励、厄払いなどを祈願する行事として受け継がれてきました。
旧暦1月18日を過ぎた次の日曜日に行われ、鈴をつけた馬と踊り連が境内や参道を進む光景は、南九州に春を告げる風物詩として知られています。
馬の動き、鈴の音、太鼓や三味線の響き、人々の掛け声。
その一つひとつが重なり合い、鹿児島神宮ならではの賑わいを生み出します。清嵐号の存在は、そうした馬の文化が日常の境内にも息づいていることを感じさせてくれます。
普段の静かな境内で出会う御神馬の姿と、祭りの日に響く鈴かけ馬の音色。どちらも鹿児島神宮の大切な魅力です。
清嵐号に会いにお越しください
鹿児島神宮へお参りの際は、ぜひ御神馬・清嵐号にも心を寄せてみてください。
清嵐号は、神宮の森に吹く清らかな風のように、訪れる方々を穏やかに迎えてくれます。
願いごとを胸に参拝したあと、少し足を止めて清嵐号の姿を眺める時間は、鹿児島神宮での思い出をより深いものにしてくれるはずです。
ご家族でのお参り、初詣、初午祭、七五三、観光でのご参拝など、さまざまな機会に、神宮と馬とのご縁を感じていただければ幸いです。














